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問題は、ファンド名称の横に小さく「豪ドル建」とあることで、オーストラリアドルでの元本確保でしかないのです。

その一方で、広告の1行目にあるように「日本の株価に連動」する運用をおこないます。 「元本確保」を売り物にしているにもかかわらず、為替リスクと株価リスクの両方にさらされる金融商品なのです。
ただし、株価リスクに関しては、427ページの図開の商品と同じような仕組みで、一部の資産で株式のオプション取引をおこなうことで、株価に連動した運用を実現しています。 大まかな仕組みだけをみると、図髄の商品とのちがいは、元本が円かオーストラリアドルかだけなのです。
ではなぜ、オーストラリアドルなのでしょうか。 この商品は最低1000豪ドルから買えるようですので、客が1000豪ドルを購入したとしましょう。
そして、運用会社はこの1000豪ドルのうち750豪ドルを預金で安全に運用し、残りの250豪ドルで日本の株価指数についてのオプション取引をおこなうものとします。 日本の平均株価が下がった場合には、250豪ドルはすべて失われますが、平均株価が上がった場合には利益が出ます(数倍に増える可能性もあります)。
この投資信託の運用期間は約5年ですが、5年後にどうなっているかというと、オースト広告の下側に細かく仕組みが説明されていますが、ポイントはすでに説明しましたので、つぎに手数料をチェックしましょう。 販売手数料(お申込み手数料)は3.15%で、信託報酬は「最大年1.8%」で、「その他に、弁護士や監査人に支払う報酬等をファンドの資産から支払います」ともあります。
先の図髄の商品と同じ理由で、この信託報酬はメチャクチャに割高です。 信託報酬をもらって運用する株式投資部分は、資産の2?3割程度のはずです。
先の数値例であれば、250豪ドルの部分に対する信託報酬のはずが、最大なら1000豪ドルの1.8%ですから、ラリアドルの金利は非常に高く、しかも金融機関が運用するのですから、預金した750豪ドルは1000豪ドルを超えるところまで増えているはずです。 5年間の複利で計算すると、年6%以上の金利で預金できれば、1000豪ドル以上に増えます。
つまり、商品とこの商品は基本的には同じ仕組みなのですが、安全に運用する部分について、前者が超低金利の円で預金しているのに対し、後者は高金利の豪ドルで運用するため、運用期間終了時点で、前者は元本の90%しか保証できなかったのに、後者は元本の100%を確保できるのです。

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